英語de御書 第3回 現在完了
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#上野殿御返事(刀杖難事)
【英語de御書】 第3章 現在完了
今回は4月の座談会御書、上野殿御返事を通じて、現在完了について学んでいきます
Be that as it may, commit yourself to the Lotus Sutra and have faith in its teachings.
You must not only believe in them yourself but also encourage others to do the same, so that you may save those who were your parents in all your past existences.
From the time that I was born until today, I have never known a moment’s ease; I have thought only of propagating the daimoku of the Lotus Sutra.
” Persecution by Sword and Staff “
とにかくに 法華経に身をまかせ 信ぜさせ給へ、殿一人に かぎるべからず・信心をすすめ給いて 過去の父母等をすくわせ給へ
上野殿御返事
[刀杖難事]
(1557~1558頁)
通解(意訳)
とにかく、法華経に身をまかせて信じていきなさい。あなた一人だけが信ずるだけでなく、縁した人々に信心をすすめて、過去の父母等(=今世の人生で巡り合う無数の縁ある人々)を救っていきなさい。
日蓮は生まれたときから今日に至るまで、片時も心が休まることはない。ただただ、この法華経の題目である、南無妙法蓮華経を弘めようと思うばかりである
- Be that as it may, commit yourself to the Lotus Sutra and have faith in its teachings.
とにかく、法華経に身をまかせて信じていきなさい。
②You must not only believe in them yourself but also encourage others to do the same, so that you may save those who were your parents in all your past existences.
あなた一人だけが信ずるだけでなく、縁した人々に信心をすすめて、過去の父母等(=今世の人生で巡り合う無数の縁ある人々)を救っていきなさい。
③From the time that I was born until today, I have never known a moment’s ease;
日蓮は生まれたときから今日に至るまで、片時も心が休まることはない。
④ I have thought only of propagating the daimoku of the Lotus Sutra.
ただただ、この法華経の題目である、南無妙法蓮華経を弘めようと思うばかりである
現在完了形は、 have+過去分詞 で表され、次の3つの意味のいずれかを表します。
現在完了形の3つの用法
① 継続「(ずっと)~している」
② 経験「~したことがある」
③ 完了・結果「(ちょうど)~したところだ」「(もう)~した」
現在完了形は、日本語にはない用法で、このように意味が3通りもあります。
① 継続「(ずっと)~している」 から見ていきましょう。
例
I have studied here since 8:00.
I have studied が表す内容は、 「(過去から現在まで)study」 がつながっているイメージです。いつからstudyしたのかというと、since 8:00「8時から」ですね。
つまり、8時からずっと勉強して現在に至っているので、
I have studied here since 8:00.
「わたしは、8時から (ずっと)勉強しています 。」
と訳せます。
同様に、次の例文を見てみましょう。
例
He has been busy for a long time.
He has been busy が表す内容は、 「(過去から現在まで)busyな状態」 がつながっているイメージです。いつからbusyな状態かというと、for a long time「長い間」ですね。
つまり、長い間忙しくて現在にまで至っているので、
「彼は、長い間 (ずっと)忙しいです 。」
と訳せます。
このように、①継続用法「(ずっと)~している」では、ある動作や状態が現在までずっと続いていることを表します。
したがって、 for「~の間」 や since「~以来、~から」 のように、期間を表す語句がよく一緒に使われます。
次に、 ②経験「~したことがある」 です。
例
I have seen the movie three times.
I have seen が表す内容は、 「(過去から現在まで)see」 がつながっているイメージです。three times「3回」という表現から、「see」が3回あったことがわかります。
つまり、現在までに3回その映画を見たので、
「わたしは、その映画を3回見たことがあります。」
と訳せます
「現在までにつながっている」を表現するには、現在完了形have seenがぴったりな表現になるのです。
なお、②経験「~したことがある」では、 twice「2回」 や many times「何回も」 のように、回数を表す表現とよく一緒に使われます。
最後に、 ③完了・結果「(ちょうど)~したところだ」「(もう)~した」です
例
I have just cleaned the room.
I have cleaned が表す内容は、 「(過去から現在まで)clean」 がつながっているイメージです。just「ちょうど」という表現から、現在にちょうどcleanが完了したことがわかります。
「わたしは、ちょうど部屋を掃除したところです。」
と訳せます。
同様に、次の例文を見てみましょう。
例
I have already finished my homework.
I have finished が表す内容は、 「(過去から現在まで)finish」 がつながっているイメージです。さらに、already「もうすでに」という表現から、宿題をfinishしたのは過去のことであることがわかりますね。
ただし、単純に「宿題をやった」ことが言いたいわけでなく、現在完了形を使うことで「宿題をやり終えた状態が現在までつながっている」ことを表しています。
I have already finished my homework.
「わたしは、もう宿題を終えました。」
と訳せます。
なお、③完了・結果「(ちょうど)~したところだ」「(もう)~した」では、 just「ちょうど」 や already「もうすでに」 が一緒に使われます。
それでは上野殿御返事の御文を通じて考えていきましょう。
- ~④までの御文の中で現在完了形が使われているのはどれでしょうか?
- は間違いです
①Be that as it may, commit yourself to the Lotus Sutra and have faith in its teachings.
とにかく、法華経に身をまかせて信じていきなさい
- の御文にはhaveがありますが、haveの後はfaith(信仰)という名詞ですので、
「持っている」という動詞のhaveになります。
現在完了形の場合、haveの後ろは「過去分詞」がこなければなりません
正解は③と④の御文です。
まずは③の御文から見ていきましょう
③From the time that I was born until today, I have never known a moment’s ease;
日蓮は生まれたときから今日に至るまで、片時も心が休まることはない。
Haveの後ろはknownというknow(知っている)という動詞の過去分詞がありますので、現在完了形です。
最初に現在完了形は継続、経験、完了の3つの用法があるとお伝えしましたが、この③の御文は「(ずっと)心が休まることはない」という継続という意味で使われています
④の御文もhaveの後ろが「thought」というthink(考える)の過去分詞がありますので、現在完了形です。また④も現在完了形の3つの用法のうち、継続という意味で使われています
④ I have thought only of propagating the daimoku of the Lotus Sutra.
ただただ、この法華経の題目である、南無妙法蓮華経を弘めようと(ずっと)思うばかりである
現在完了形は「苦手だな~」という人がとても多いと思います。しかし、実はたった1つのイメージをおさえてしまえば、現在完了形の3つの用法はスッキリ理解できます h
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